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フィギュアのコンテスト マジックのコンテスト

>プルシェンコ選手、競技結果に抗議の意向

バンクーバーオリンピックの男子フィギュアスケートで銀メダルに終わったロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が、競技結果に抗議する意向を表明した。
 これは、22日のラジオロシアが伝えたもので、プルシェンコ選手は何らかの行動に出るというが、具体的な抗議内容は明らかになっていない。
 男子フィギュアでは、アメリカのエバン・ライサチェック選手がフリーの演技で4回転ジャンプを跳ばなかったものの金メダルを獲得し、4回転ジャンプを成功させたプルシェンコ選手が銀メダルにとどまったため、ロシア国内から反発の声が上がっていた。

日テレNEWSより





バンクーバーオリンピックが続いております。
ちょっと気になる記事があったのでマジックと対比して考えてみました。

あるマジックのコンテストにおいて。

Aさんは完璧な演技を行った。
指先まで神経が行き届いた一つ一つの動作は見ていてとても美しかったし、場の盛り上げ方、演出も素晴らしい。演じたマジック自体もとても不思議。もちろんミスなどは一つもなかった。ただ、彼の演技はネタも口上も最初から最後まで昔からよくあるものだった。


その一方でBさんは。
彼の演技もAさんと同じくらい不思議で、盛り上げ方や演出もよかった。そしてどう見てもAさんより難易度の高そうなマジックを演じきった。しかもそれは彼オリジナルの手順だった。ただ、ネタが見えてしまってはいないものの、裏でゴソゴソと何かやっているのは伝わった。



審査員による審査結果は、一位はBさん、二位がAさんだった。


マジックの世界のコンテストならこうなるのが普通だと思います。

これが営業の場だったら、絶対にAさんのほうがよいマジシャンです。
一般の人はそれが誰の何という手順かなんて知りえない情報ですし、それよりは「良い演技」であることの方が大事だからです。

ですが、コンテストでは「挑戦」が評価されます。
もちろんその挑戦がより完成度の高い形で結実したほうが高い評価を得られるのは当然のことですが、たとえ完成度が高くても「挑戦」の全く無い演技はコンテスト向きではない、といわざるをえません。

それでもマジシャン側の裏事情だけでなくて観客から見た演技の評価もするべきだ、ということでピープルズチョイスという賞もあります。
だから、ピープルズチョイスに選ばれるというのはエンターテイナーたるマジシャンにとってはむしろ本来の賞よりも喜ぶべきでしょうが、それはコンテストにおける評価とはちょっと違います。

「危なっかしさが多少残る挑戦」が評価されて「良質なエンターテイメント」が評価されないということが起きると悪審査のようにも思えますが、これは悪いことでもなんでもなくてそれがコンテストの性質ですから仕方ありません。
(個人的にはそれが理由でコンテストは嫌いなんですが。)




で、今のフィギュアスケートはどうやら逆のようですね。
挑戦よりも無難が評価される採点方式のようです。
今回の大会に関して言えばプルシェンコよりもライサチェックのほうが「完成度」は高かかったと思います。

でも、プルシェンコが抗議してるのは今回の大会に関してだけのことじゃなくて、今の競技フィギュアスケート界の体質に関してだと思います。
スコアシステムを研究して最小限の力で高得点とれるような演技を作り、それをミスなくこなせば優勝できちゃうってのはどうかと思う。

(もちろん、ライサチェックの今回の演技がそういうものだったということではありません。)

ただいえることは、コンテストと営業は違うということ。
ディズニーオンアイスで成功率60%の技を行うのは正気の沙汰とは思えませんが、競技ならばむしろそれに挑戦することが奨励されるようなシステムであってほしいものです。
新しいことに挑戦し続ける人がバカを見るようなシステムはよくない。



とこんなことを考えました。




追記
なんども言いますがライサチェックの今回の演技がプルシェンコより劣っていたとは全く思っていません。あの演技は本当に素晴らしかったし、僕自身テレビの前でスタンディングオベーションしたほどです。
問題だといったのは今の採点方式に端を発するフィギュア界の方向性です。
そもそも芸術としての演技力とスポーツとしての技術力を同時評価するというのが難しいんでしょうね。
競演なのか競技なのか、そこらへんの線引きをはっきりできたらいいんでしょうけど…。



あと、マジックのことに関して言えば個人的にはコンテストは嫌いです。よほど権威ある大きな大会の入賞者を除けば、みんなどこかでフラッシュする。客席の正面一列にしか客がいないと思ってるのか?と言いたくなるくらい。
そしてそういう演技が評価されるというのも、仕方ないとは知りつつも見ていて嫌になります。
もちろん、そういった人たちこそがフロンティアを広げていて、営業専門のプロよりは何倍もマジック界の発展に寄与しているということはわかってはいますけども…



あと、JCMAやSAMの大会のスコアシステムは

不思議さ 10
見せ方 10
技術 10
観客の反応 10 
存在感 5 
オリジナリティ 5

という点数配分になっているけどここでいまのフィギュアスケート界みたいに本気になって点数計算して演技組むようになったら怖いなあとも思います。
例えばオリジナリティが5点配分しかないからといって他人の演技をパクって完璧な演技したら優勝できちゃう、ってことにならないかと。


まあ、クリテリさんの話を聞く限りはいらん心配なのかな。
  1. 2010-02-24 Wed 02:34|
  2. 手品

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