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加茂紙

加茂紙の伝統技術を伝えようと加茂市が加茂紙の紙漉き技術保存振興事業をスタート、公募した10人が技術を学ぶ

かつては県内有数の和紙「加茂紙(かもがみ)」の生産地だった加茂市。その伝統技術を伝え残そうと公募した10人による「加茂紙」の製作技術を学ぶ紙漉き技術保存振興事業が20日、スタートした。
(2012.1.21 kenoh.comより)



加茂が紙の産地だったという事実は、今は地元でも知らない人が多いかもしれません。
けれど、宝暦6年成立の『越後名寄』に「二千枚紙是ヲ尋常ニ加茂紙ト称シ通用ス」という記載があったり、元治元年成立の『越後土産』の見立取組で「小結」にされていたりと、昔はけっこう名が通っていたんですよ。
近代化にともなって実用品としての意味は薄れているのかもしれませんが、忘れられてしまうのは寂しいものです。
がんばれ加茂紙!


◆参考(早大図書館が公開している古典籍総合データベースへのリンクです。)
『越後名寄』の該当頁。次の頁には「狭口村」や「長福寺村」で上質な紙が漉かれていたことなども記されています。
『越後土産』の該当頁。越後各地の名産品が相撲の番付表の形で格付けされています。当時こうした番付は多く作られて、人や名所や物品など、いろいろなものが格付けされて楽しまれていたようです。よく見ると今でも有名なものが散見されます。関脇の「越乃雪」なんて、さすがに日本三大銘菓に数えられるだけありますねえ。


◆追記(2014/01/14)
『越後名寄』の該当部分を載せておきます。
1.上記早大本を底本とし、新潟県立図書館所蔵本と校合した。 2.底本のカナはそのままカタカナ表記とし、私に句読点および送り仮名(ひらがな)を付した。 3.割注は山括弧にて示した。

賀茂紙
同郡賀茂町ヲ始めトシ近辺ノ村里皆【漉*1】く故ニ総号トナレリ。亦た其の村里ノ名ヲ呼びテ名目トス。

二千枚紙
是れヲ尋常ニ加茂紙ト称シ通用ス。其の縦横、西国ヨリ出ル蔵版紙ノ大きサニテ一折二十枚、十折一束也。十束ニテ二千枚紙ト名付けタリ。糊ナシ、色黒ク【ミミ*2】モシカシカ裁切モセズ、甚だ下品也。亦た狭口村〈加茂ヨリ一里〉、長福寺村〈同ヨリ半道余り〉、右ノ二村ニテ【漉*3】く者、盤モユルヤカニ白ク肌滑ラカニ岩国版紙ニモ劣ラズ。二千枚ノ最上也。

杉原紙
栃尾中折ノ如クニシテ糊入也。薄ク用少なシ。加茂近村ニテ漉く。

五分広杉原紙
川内五分広ノ類也。升沢村〈賀茂自り二里〉、川舟村、此の村里多ク製る。

七九寸紙
賀茂七谷ニテ漉きテ貢スル也。黒水村〈親村ナリ〉、大谷村、高柳村、西山村、長谷村、土倉村、鳥越村、右七村七谷也。



*1 底本は灑。
*2 底本は「糸+匽」、右に「ヱン」。新潟県立図書館所蔵本により「ミミ」とした。
*3 底本は灑。
  1. 2012-01-31 Tue 00:20|
  2. 雑記

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