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このごろ

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品に『家での静かな一週間』(原題『Tichý týden v domě』)というよくわからないものがある。(よくわからないというのはこれにかぎらず彼の作品の多くに言える)

最近、さてそろそろ寝ようかなと意識し始めた瞬間、この作品が頭に浮かぶ。具体的には、登場人物のおじさんが寝ようとするシーンが頭に浮かぶ。といっても、おじさんが寝ようとするシーンは一週間分ある。特にそのうちのどれということではなくて、ただその一週間分のくり返しの事実が、頭に浮かぶ。

『家での静かな一週間』のおじさんは、目覚まし時計が鳴ったら起きあがり、扉に穴を開け、穴の向こうを覗きこむ。向こうの世界ではいろいろなものが勝手放題動き回る。それらをある程度見終わったら、穴から離れ、目覚まし時計をセットして、おじさんは眠りにつく。そしてふたたび目覚まし時計で起き上がり、扉に新たな穴を開け、穴の向こうを覗きこみ、ある程度見終わったら、目覚まし時計をセットして、また眠りにつく。ひたすら、このくり返し。

よくわからない。よくわからないけれど、なぜか眠る瞬間に頭に浮かぶ。ああ、また繰り返した、というだけの空虚な印象が、自分の過ごした一日に重なって、頭に浮かぶ。

おじさんが穴から見る光景は、毎回違う。でも、その光景はどれも音のない世界のもので、色彩ばかりがやたらめったら鮮やかで、なんだか現実感が薄い。そんなふわふわした世界を見終えて、今日の義務を果たしたような顔をして、おじさんは眠りにつく。そういうおじさんの姿が、このごろの自分の生活に重なっているように思えてならない。

あまり気持ちのよいものではない。





  1. 2012-02-19 Sun 04:08|
  2. 雑記

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